2009年10月26日
キムスポー!!!!
“キムスポ”とはアイヌ語で“倉庫”という意味らしい。
白兄が葛野辰次郎エカシ(老男性の敬称)の個人誌『キムスポ』を借りてきた!
すげえええええ!!!!
何がすげえって、葛野エカシは静内の人で、流暢なアイヌ語を話せる数少ない人物でした。
数々のアイヌ系儀式に赴いてはアイヌ語の祈り言葉を捧げていました。
今と違ってカンペなんてないです。頭に浮かんだ言葉をそりゃ丁寧に並べたもんです。
記録映像ほか、アイヌ文化を残し、継承するにあたり、
特に静内系アイヌ文化について多大な記録を残した方です。
あとアイヌ協会のホームページトップに使われている写真がこの葛野エカシ。
※以下信者の妄言
声が癒し系でな、祈り言葉もユカラの褒め言葉にあったとおり、“歌うように”言葉を紡ぐんですよ。
そしてすっごく、ちゃめっけのある爺様だったんだ! これぞエカシ! みたいな、ね!
実際に会ったことはないけれど、記録映像からもそれは滲み出ていたさ、そりゃあ!
つうか、静内ってアイヌ系偉人が多くね?!
近年じゃ葛野エカシだし、その少し前は織田ステノフチとか浦川タレフチとかね!
※以上妄言
そんな方が誰に言われるでもなく、アイヌの将来を憂いで
自らの手で出した本がキムスポだったんですな。
いわゆる同人誌です。ええ。
中身はアイヌ語が中心で祈り言葉が多めです。
あとポイヤンペのユカラとラッコーさんのオイナが少し。
まだ少ししか読んでいないのだけど、なんか泣けた。
強いひとだったんだなあ、エカシ……。