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2012年04月23日

執事視点



普段は強烈なキャラを発揮するもーさんだけど、たまにはこんな顔もする。

まる恋で猛威をふるった診断メーカー(http://shindanmaker.com/74923)をもーさんでやってみた。
【お題】もーさんの『思ったように』という台詞を使った「甘い場面」を作ってみましょう。
おい、もーさん。ということで、キャラ構築がてら書いてみたよ。

それはかとなく、カン君と主殿広隆はキャラ被りしている気がしていたんですな。
年上の親しい人物が敬愛の対象で、その人物との間は目に見えない壁が存在している。
それでいてその人物に対する感情をはっきりとは自覚できていない。
主殿はもともと多少の自覚があるけれど、家柄と立場がそれを許さないので感情とどう付き合うか、葛藤している状態が長いというか。
一方で戦譚第二話はカン君の自覚と壁の話。カン君自身がどういった理由で蜂起に至ったかというところ。
腐った意味はないのに、主殿の行動理由が蔵人中心になってきて、隠れヘタレ化が進行中でござるw

さて、ヘイラッシャイ
   ↓

 真隣で仕事ぶりを見てきた。
 頭のきれも行動の早さも、この男には誰もかなわないだろう。家老として十分すぎる能力がある。それは私がよく知っている。
 能力ゆえにねたまれているのも、私がよく知るところだった。

 蠣崎宗家。血統もさながら、先々代からの能力でもって松前一族を支えてきた有能な一族。
 戦が起これば前線で戦い、問題があれば遠地でも赴き、解決に力を注いで現場を大事にした。 
 この一族をねたましく思うのは決まって己の無努力を棚に上げた連中だった。
 その連中こそ、私の一族につながる者たち。
 血縁や婚姻でしか地位を得られない者たち。
 私もそうだ。
 叔母や年の離れた姉が松前宗家に嫁がなければ、執事に就けなかっただろう。
 そのことを、男は嘲笑する。

 悔しかった。覆せない事実だからだ。
 悔しかった。家を否定されたのだ。
 悔しかった。私を無能と言ったのと同じなのだ。

 悔しかった。自分の無能を思い知ったのだ。
 悔しかった。無能を脱したかった。
 悔しかった。私は違うと、認めてもらいたかった。

 一族の連中とは違う、私は私なのだと、見て欲しかった。 

 私どもの仕事場に傾きかけた陽が射す。
 光が紙に反射して目にうるさく感じたとき、となりの深い息づかいに気づいた。
 そのほうを見て少々面を食らう。
 書類の上に臥せって眠っている様は、普段の男からは想像できないほど無防備であった。
 男はよほど疲れていたのか、筆を持ったままだ。
 床を汚すのもいい気がしないので、そっと筆を離し、筆入れへ戻す。
 戻しながらふと思う。
 眠る姿を晒すほど信頼を置くようになってくれたのか、と。

 貴方が私を嘲笑したのはいつだったか。
 私は少しでも役に立っているだろうか。
 貴方が私を使ってくれているのは本心だろうか。
 私は追いつけているのだろうか。
 貴方はいつ、私を認めてくれるのか。

「米が足りない……」

 寝言でも領民の心配をしている。
 かなわんな。
 相次ぐ天災の被害と支出試算に関わる資料を眺めて、こんな時世ではあるがと心の中で前置きし、つぶやく。

「……貴方と仕事ができて幸せだ」

 葛藤は多々あれど、それだけは確かだった。

 眠る姿を眺め、仕事をする横顔を思い出し、この男は思うがままに生きているように見せるのがうまいのだと思った。

 その姿はまるでわざと悪役を演じているかのよう。その身に受けるねたみすら利用するために。

 貴方はいつ、本当の貴方を見せてくれるのか。
 私はそれに見合うだけの器があるのだろうか。




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